ビットコインは地球通貨の夢を見るか?

ビットコインを用いれば、地球上どこへでも、ほぼゼロのコストで送金できる。このことの意味は極めて大きい。これによってどのような変化が生じるだろうか? 三つの段階に分けて考えてみよう。

第1段階は、貿易決済通貨としての利用である。現在の貿易決済では、信用状決済の場合はその手数料が、銀行送金の場合には送金手数料などがかかる。ビットコインを用いれば、この部分のコストはほぼゼロになる。現実のコストで大きな比重を占めるのは、為替スプレッド(買値と売値の差)だ。ビットコインを使えば外貨に交換する必要はないので、この部分もゼロになる。

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ビットコインに関して政府がなすべきこと

ビットコインについて、「騒ぎ過ぎ」と、「騒がな過ぎ」が見られる。ビットコインの外にある一両替所の閉鎖を大々的に報じるのは、明らかに「騒ぎ過ぎ」だ。しかし、「騒がな過ぎ」もある。それは、ビットコインが社会に与え得るインパクトの巨大さが認識されていないことだ。

麻生太郎財務大臣は、2月28日、「こんなものは長くは続かないと思っていた。どこかで破綻すると思っていた」と述べた。「こんなもの」とは、文脈からして、マウント・ゴックスではなくビットコインそのものだ。この発言からは、税制など国の基幹制度が深刻な挑戦を受けているという危機意識は、みじんも感じられない。「ノンキ」としか言いようがない。

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GDP伸びは連続低下一時しのぎは終わった

GDP速報によれば、2013年10~12月期の実質GDP成長率は1.0%となった(季節調整済み年率、以下同様)。7~9月期の1.1%から0.1ポイントの低下だ。1~3月期が4.8%、4~6月期が3.9%だったから、安倍内閣が発足し、異次元金融緩和が導入されて以降、成長率が低下し続けていることになる。

10~12月期には、消費税増税前の駆け込み需要が成長率を高めると考えられていた。外需が伸び悩んでいることから見通しが引き下げられてきたが、それでも2%程度になると考えられていた。実際の値は、それをも裏切るものとなった。
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ビットコインは理想通貨か徒花か?

ビツトコインとは、インターネット上で用い得る仮想通貨である。誰でも簡単に利用することができる。ウェブにいくつかの両替所があるので、そこで入手する。ビットコインを受け入れる店舗(大部分はネットショップ)で買い物をして、対価をビットコインで支払う。全世界での現在の残高は、約1兆円。利用者も店舗もアメリカに多い。

この数力月、ニュースに頻繁に登場した。ただし、ネガティブなものが多かった。ビットコインを受け入れる薬物販売サイトの運営者逮捕、中国が使用を禁止、交換価値が乱高下、等々。
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