年金制度設計の過ちで国家百年の計を誤った

公的年金も企業年金も、成長率と利回りに関する設定が誤っており、これが基本的問題だとこれまで述べた。このロジックは、わかりにくいかもしれない。しかし、大変重要なことなので、ややテクニカルな而もあるが、以下に説明しよう。

なお、以下のモデルは、現実を記述するためのものではない。したがって、現実を極度に抽象化しており、やや不自然に見えるところもある。その日的は、利回り、成長率、高齢化の定性的な関係を明らかにすることである。

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企業年金・公的年金必要なのは給付削減

AIJ投資顧問の年金消失事件をきっかけに、企業年金の積立金不足が深刻な問題として意識されるようになった。

厚生労働省の調査によると、全部で578ある基金のうち、半数強の314基金で2011年3月期の年間の給付額が掛け金を上回った。4割近い212基金は、企業年金の積み立てがゼロだった。

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日本は復活できる その条件は何か?

先日、ある観光地を30年ぶりに訪れる機会があり、その変わりようにショックを受けた。

30年前、子どもたちを連れて毎年訪れていた大型レジャー施設が、閉鎖されていた。建物も駐車場も駐車場へのゲートもそのまま放雌され、人影だけがない。敷地内は雑草が一而に茂っている。

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偽りの景気回復は経済改革を遅らせる

為替レートが円安に動き、株価が上昇している。

この原因として、欧州金融混乱の沈静化、日本銀行の追加緩和、アメリカの景気回復などが指摘される。これらはほぼ同時に起こったので、どれが原因かを見極めるのが難しい。どれもが影響していることも、もちろんあり得る。しかし、何が最大の原因だろうか?

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