円高で赤字増加は競争力がないから

日本の製造業が巨額の赤字に落ち込むのは、円高のためだと言われる。「これはどの円高では、日本国内でのものづくりはできない」との声が、さまざまな経営者から聞こえる。

しかし、こうなるのは、競争力がないからである。以下では、その理由を述ベよう。

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経常収支赤字でも国債国内消化可能

貿易収支が赤字になったことを受けて、近い将来に経常収支も赤字になるとか、それが国債の国内消化を困難にするといった議論がなされている。この議論は誤りであることを以下に述べよう。

後で述べるように経常収支は簡単には赤字にならないと考えられるのだが、仮にそうなったとしても、国債の消化に影響が及ぶわけではない。

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日本国債のリスクは確実に高まっている

国債のリスクを評価する指標としては、さまざまなものがある。通常用いられるのは格付けだが、これは不完全な指標だ。ファイナンス理論の成果を取り入れた指標とは言えず、しかも定量的でない。

マーケットの指標としては、利回り、CDSスプレッド、デュレーションなどがある。直接的にリスクを表しているのは、CDSスプレッドだ。これは、投資家が金融商品の価値をプロテクトする手段として川いるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の保証料である。通常は、5年間保証する保証料の額面に対する比率で表示される。

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