皆既日食を体験するため、トカラ列島の悪石島まで出かけた。皆既の時間帯に暴風雨に見舞われ、残念ながら太陽の姿を見ることはできなかった。しかし、世界が暗黒に包まれたのは、はっきりと確認できた。このとき、雨をよけてテントに集まっていた人の愛田から、大きな拍手がわき上がった。雨のために暗くなったのではなく、まさしく夜の暗さである。皆既の6分間あまりの時間帯だけ暗くなり、終わったら急速に明るくなった。このとき、再び拍手の嵐。
激しい雨の中だったので、セミの鳴き声の変化などの動物の反応や、温度の低下や風の変化といった現象は、残念ながら認識できなかった。しかし、異様で貴重な体験ができたことは間違いない。