2009年2月の貿易統計によると、輸出は前年同月比49.4%減で約3.5兆円となった。2月の鉱工業生産指数は68.7で、1月より低下した。わずか半年のあいだに、日本の輸出はほぼ半減し、国内の鉱工業生産はほぼ4割減少した。これほど激しい経済変動は、少なくとも平時では、これまでまったくなかった。変化の激しさは、「人類の歴史で初めて」と言っても、誇張ではない。たとえてみれば、日本列島を巨大な津波が襲ったようなものだ。
しかし、未曾有の激変が底を打つ自棄が、やっと見えてきた。変化率自体はマイナスだが、その変化率が絶対値で縮小しているのである。データを図示してみると、曲線の傾きが滑らかになりつつあることで、これが直感的に把握できる。