オイルマネーがEUを経由してアメリカに環流していると、前々回述べた。その中心に位置しているのは、言うまでもなくイギリスである。2007年のEUからアメリカへの投資約1兆ドルのうち、約6000億ドルがイギリスからのものだ。日本からは約680億ドルだから、その10倍近い規模の資金がイギリスから流入していることになる(この他、ルクセンブルクから800億ドル、ドイツ、フランス、オランダのそれぞれから500億ドル程度の流入)。
ただし、イギリスは自国に蓄積した富を投資しているのではない(実際、イギリスの経常収支は赤字である)。海外から投資を受け、それを投資している。つまり、金融仲介を行なっているのだ。