円高で追詰められた日本は何をすべきか

株価下落と円高が止まらない。株価下落の原因は、「アメリカの景気後退で日本の輸出が減るからだ」と言われる。つまり、「アメリカがおかしくなったので、とばっちりで日本が迷惑している」というわけだ。

確かに、アメリカの景気後退は日本の輸出額を減少させるだろう。過去数年の日本のGDPの伸びが輸出の増加に支えられていたのは事実だから、輸出が減少すれば、景気にも悪影響が及ぶだろう。しかし、アメリカに対する輸出は、日本の輸出総額の23%程度であり、GDPに対する比率では3%程度でしかない。したがって、仮にそれが1割減少しても、GDPの0.3%程度の影響しかないだろう。

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次世代ネットは正しい方向か?

NTT東日本とNTT西日本は、光ファイバーを使った次世代ネットワーク(NGN)サービス「フレッツ 光ネクスト」を3月31日に開始すると発表した。

これまでの通信の仕組みでは、固定電話、携帯電話、インターネットなどのネットワークがそれぞれ独立し、個別のサービスを提供していた。NGNは、これらを統合し一元化しようとするものだ。

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バレエと政治に関する独断的一考察

新聞報道によれば、1961年から95年までボリショイ・バレエのソリストだったナタリア・ベスメルトノワが、腎臓病のため2月19日に死去した。

86年にボリショイがロンドンで行なった公演で、ベスメルトノワは、「レ・シルフィード」を演じている(これは、彼女のデビュー演目でもある。この役でベスメルトノワを超えるバレリーナは、いまだに現れていない)。ここ数週間、毎日のようにこのDVDを見ていたので、訃報に強い衝撃を受けた。

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ビッグマックで見る異常な円安

「日本の株価下落は、改革機運の後退に失望した外国人投資家が日本株を売っているからだ」と説明されることが多い。しかし、それが株価下落の主たる理由なら、円が売られるから、円安が進行するはずである。しかし、実際には昨年の夏以来、顕著な円高が生じている。だから、外国人投資家の改革失望が株安の主要な原因とは考えられない。

実際、これまで「改革」の名に値するようなことは、なにも行なわれなかった。

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日本人の企業観の象徴「デイトレーダーはバカ」

「デイトレーダーは朝買って夜に売り、会社のことは何も考えていない。能力がないという意味ではバカ。すぐに(株を)売るということで浮気者。それから無責任。議決権を与える必要はない」

経済産業省の北畑隆夫事務次官が講演会でこのような発言をしたことがわかり、問題となった。氏は、記者会見で「申し訳ない」と陳謝した。

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