大昔に読んだSFで、『紙が消えた日』というのがあった。人びとがある朝目覚めると、きな臭いにおいが一面に漂っており、すべての紙が消失してしまっていたという話だ。社会は大混乱に陥り、文明は崩壊する。
50年前であれば、確かに、紙がなくなれば社会は崩壊した。しかし、現代社会では、すべての紙が消え失せたところで、そうはならないだろう。かなりの情報は電子的な形態に移行したからである。
大昔に読んだSFで、『紙が消えた日』というのがあった。人びとがある朝目覚めると、きな臭いにおいが一面に漂っており、すべての紙が消失してしまっていたという話だ。社会は大混乱に陥り、文明は崩壊する。
50年前であれば、確かに、紙がなくなれば社会は崩壊した。しかし、現代社会では、すべての紙が消え失せたところで、そうはならないだろう。かなりの情報は電子的な形態に移行したからである。
ロンドン地下鉄の初乗り料金は、これまで3ポンドだったが、今年の1月に一挙に4ポンドに値上げされた。日本円に直せば、ほぼ1000円である。
考えてみれば、これは大変なことだ。なぜなら、地下鉄は庶民の乗り物だからである。経済がインフレ気味になっても、できるだけ低価格に据え置くことが要請される公共料金だ。それを3割以上も値上げできるのは、人びとの所得が一般的に上がらなれければ不可能なことである。
安倍晋三内閣が進める成長促進政策は、「イノベーション」を主要な政策手段としている。これについて、次の3つの問題点を指摘したい。
第一は、「イノベーション」は、狭義の工学的技術なのか、それとも産業構造改革なども含む広義のものなのか、という点だ。